生命とは熱水である!?(後編)
【前回のブログ】
http://sohsan.hatenablog.com/entry/2014/05/09/224127
引用元(wikipedia)
■宇宙は1つのビーカーだと仮定してみる
前回、ビーカーの中で熱い水と冷たい水を混ぜる例をあげた。仮に「ビーカー」を「宇宙」に置き換えてみる。この場合、「熱い水」は「生命が多い星」であり、「冷たい水」は「生命がいない星」と考えてみる。
ある特定の星だけに生命が集まっているのは、宇宙全体からみれば秩序立った状態といえる。エントロピーが低い状態である。生命が宇宙全体に万遍なく拡散しているほうがエントロピーが高い状態なのである。
ある意味、人間の生命活動は、エントロピー増大の法則に歯向かっているようなものだ。なぜなら、新たに赤ちゃんを作る、という行為は、無秩序に散らばる分子をある規則に従って並べる、すなわち規律的な状態を作り出しているからだ。
この場合、エントロピーの増大の法則に従うのならば、生命は徐々に拡散していくことになる。「生命が多い星」から「生命がいない星」へ生命が移動していくことにならないだろうか。(もちろん大前提として生命が生存できる状態の星であるという条件付きではあるが。)
■まとめ
エントロピー増大の法則から妄想をして、人間の他惑星への移住の話へ無理やり結びつけてみた。
【おまけ】
しかしながら、その移住していく生命が地球上の人類とは限らない。地球上の生命の歴史を見てみると、現在までに発生した生命の種のうち、じつに99%が絶滅している。地球ではこれまでに5回の大異変があり、その度にほとんどの種が滅びている。当然ながら、宇宙全体でも同じことが起きると思ったほうがよい。このことは、また別の機会に書いてみたい。
(おわり)