はやぶさ2(その1)
■新たな小惑星探査機
はやぶさ2の打上日が発表された。来月11月30日とのことだ。帰ってくるのは2020年、東京オリンピックの年である。今回目指す小惑星は、C型小惑星「1999 JU3」と呼ばれるもので、前回のはやぶさが目指したイトカワより更に遠い。その目的は、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するためである。
詳細記事はこちら(JAXAのHP)↓
http://www.jaxa.jp/projects/sat/hayabusa2/index_j.html
前回のはやぶさの帰還物語は人々に感動を与えた。映画も何本も作られた。その感動を再び、いや越えるようなことがまた起きるのだろうか。
■人工衛星・探査機の種類
はやぶさのように戻ってくるものもあれば、遥か彼方を目指す探査機もある。また、惑星周回軌道に留まる人工衛星もある。地球周回軌道に留まる人工衛星の数が圧倒的に多く、気象衛星、通信衛星、観測衛星など種類も豊富だ。一方で、遥か彼方を目指す探査機の数は限られており、数えるほどしかない。最も有名なのは、パイオニアやボイジャーだと思う。
■地球から最も遠くにいる人工物
ボイジャー、パイオニアは地球の生命体の記憶を携えて、いつか知的生命体に発見されるべく終わりなき旅を続けている。
ボイジャー1号は太陽圏を脱して(太陽系ではない)いる。ちなみに、太陽圏と太陽系は太陽系のほうがより広いイメージである。この辺りは長くなるのでまた別の機会にしたい。
詳細が気になる方はこちら
太陽圏・ヘリオポーズ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BA
オールト雲↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%88%E3%81%AE%E9%9B%B2
現在、地球から最も遠い所にいるのはボイジャー1号である。太陽圏の外側のヘリオポーズというところを航海中だ。更にその外側はバウショックと呼ばれる領域があり、さらにずっと遠くにオールト雲と呼ばれる球殻上の領域がある。ここまでが太陽系だと考えられている。
(つづく)