小惑星ケレスの光る点についての続報
少し前に、小惑星ケレスに光る2つの点が観測されたというのを書いた。
小惑星ケレスに光る2つの点が見つかる。そこに何があるのだろう。 - 宇宙や生命について考えたことを書いてみる
ケレスについては、ここ最近ずっと気になっている。探査機ドーン(Dawn)は2015年3月にはケレスの周回軌道に入っていて、写真を続々と送ってきてくれている。
写真.ケレスの光る点(引用元:NASAジェット推進研究所)
以下、NASAのドーンのサイトの記事
JPL | Blog | Mysteries Unravel as Dawn Circles Closer to Ceres
これは、ドーンが2015年5月16日に撮影したもので、ケレス上空7,200kmから撮影したものである。前回の写真では大きな2つの点に見えたが、実はいくつもの点が集まっているようだ。まだ成分は分かっていないようだ。NASAもはっきりしたことはさらに分析してみないと分からないということで、公式な見解は今のところ無いようだ。
ケレスの話ではないけれど、実は似たような話は月でもあるらしい。
月面で謎の発行現象が何件も観測されている。それらは、「つかの間の月の現象(Transient Lunar Phenomena,TLP)」と呼ばれている。
以下、参考リンク
「月のミステリー 奇妙な発光現象の正体は?」(2015月4月9日) | コズミックフロント☆NEXT | NHK宇宙チャンネル
どうも、月内部にあるガスが何らかの原因で噴出し、それらに太陽光があたり光っているとのことらしい。
そうであるならば、ケレスにも同様のことが起きていると考えても不思議ではない。ただ、ケレスのほうは四六時中常に光っているようなので、そうだとするとガスがずっと噴き出している必要がある。死んだように見える星でも実は生きているんだということを思い知らされる。もう一つ思うのは、太陽系に存在する僕らにとって、太陽がいかに大切なものであるかということである。太陽の大きさは地球の約100倍(正確には109倍)である。僕らがよく目にする太陽系の模型は惑星が分かりやすいように大きくしてあるが、実際の縮尺で模型を作ろうとすると、でかい太陽ばかりが目立ってしまい、惑星は小さすぎてどこにあるか分からなくなる。(実際にそういった模型をつくってみるのも面白いかもしれない)
少し脱線したが、ケレスの話に戻ると、光る点が氷だとしてもガスだとしても、宇宙の解明に一歩近づくことは間違いないと思う。解明を待ちたい。
(おわり)