カッシーニ、最後のミッションへ!
土星探査機カッシーニが最後のミッションに入っている。
カッシーニは、1997年に打ち上げられ、これまでに数多の土星やその衛星の写真を送ってきた。
20年間稼働してきてきたカッシーニだが、ついに2017年9月15日、土星大気圏にダイブしてその使命を終える予定だ。
写真.土星の輪をくぐりこれまでで最も近い位置から撮影した土星
(引用元:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute)
今後もカッシーニは何度も土星と土星の輪の間をくぐるそうです。どんな写真が送られてくるのか楽しみです。
写真.土星の北極
(引用元:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute)
こんなふうに六角形が見えるんですね。驚きです。自転とジェット気流の関係で六角形がつくられるとか。
ちなみに、木星の南極を撮った画像もあります。
写真.木星の南極
(引用元:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute)
こちらの写真もカッシーニが木星でフライバイした時に撮ったもののようです。
木星といえば木星探査機ジュノーだ。
こちらも木星やその衛星の写真を送ってきている。
写真.木星
(引用元:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/John Landino)
また、先日のNASAの会見で、土星の衛星エンケラドスと木星の衛星エウロパに関する発表があった。
エンケラドスやエウロパの厚い氷の下に海があり、そこには水素分子もあることが発表された。
2017年4月14日のNASAの重大発表~海のある世界~
www.nasa.gov
BBCニュース(和訳)はこちら
土星の衛星に「生命育む環境」 米NASAなど水素分子を確認 - BBCニュース
過去にエンケラドスについて書いたブログはこちら
sohsan.hatenablog.com
水素分子は微生物のエネルギー源となる。エンケラドスの海底には、熱水噴出孔が存在しているとのことだ。地球ではこうした噴出孔には、生物が存在している。
こうなってくると、太陽系内に地球以外の生命体が見つかってもおかしくないと思う。今まさに生きて動いている生命体を見つけるのは難しいと思うが、遠い過去に生命体がいた痕跡や化石が見つかるのも時間の問題ではないか。生命体といっても、知的生命体ではなく、初期の生命体である微生物のようなものである。
もっと妄想を膨らますと、先ほどのエンケラドスやエウロパにおいて、NASAは既に生命体の痕跡を見つけているのではないか、とまで勘ぐってしまう。これまでの、地球以外の岩石惑星のイメージは生命の源である「水」がなく、いわゆる「死んだ星」のイメージが強かった。生命がいるようにはとても思えないイメージだった。しかしながら、ここ数年でこれまでの常識を覆すような発見が続いている。今後、生命発見の報道があることを心して待っていたい。
(参考リンク)
■カッシーニ
NASAカッシーニのサイト
CassiniSaturn (@CassiniSaturn) | Twitter
■ジュノー
NASAジュノーのサイト
NASAジュノーのfacebookr
http://www.facebook.com/NASAJuno
NASA's Juno Mission (@NASAJuno) | Twitter