星は丸いとは限らないようです(その1)
皆さま、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、新年早々、NASAから面白いニュースがあった。
探査機ニューホライズンズによってある天体が観測された。
それがこちら。
図1.Ultima Thule(ウルティマ・トゥーレ)(引用元:NASA/JHUAPL/SwRI)
図2.ウルティマ・トゥーレ(引用元:NASA/JHUAPL/SwRI/Sketch courtesy James Tuttle Keane)
面白い形をしてますね。2つの小さな塊が接触してできたもので、「コンタクト・バイナリー(接触連星)」というそうです。
長辺の長さは約32km。星ができる際の初期段階なのでしょうか。これからの解明が待たれるところです。
ニューホライズンズは冥王星を観測した後、さらにその先である太陽系の端へ向かっており、この天体はエッジワース・カイパーベルトにある小惑星だそうです。さらに凄いことにニューホライズンズはこの小惑星でフライバイしたとのこと。フライバイした日時は、日本時間2019年1月1日14時33分ごろというこで、新年早々面白いニュースでした。
さて、面白い形の天体と云えばこんな物も見つかっている。
図3.Oumuaua(オウムアムア)(引用元:ESO/M. Kornmesser)
(参照リンク:宇宙探検隊,オウムアムアとは何?歴史的な大発見!謎の葉巻型天体 | 宇宙探検隊)
オウムアムアというのは、ハワイの言葉で「斥候(せっこう、うかみ)」を意味する言葉だそう。「斥候」というのがまた聞きなれないが、敵を探ったり時には戦う、といった意味だそう。なんだか物騒ですね。急にオウムアムアが危険な物に見えてくる。
実はこのオウムアムアだが、始めは太陽系内の彗星かと考えられていたのだが、太陽の近くを通る際、コマ(太陽の熱で本体が昇華したもの)が無かったため小惑星に変更された。
さらに驚くことに、太陽系外から飛来したものらしい。これは、間近で観測された初めての恒星間天体ということになる。
こちらの長辺の長さは1km未満。
(続く)