超ひも理論は宇宙の姿を示している?(後編)
【前回のブログ】
http://sohsan.hatenablog.com/entry/2014/05/04/224556
■カラビ・ヤウ多様体
前回は次元について触れた。時間も1つの次元と考えることができるので、僕らが認識している空間は3次元だとして、合わせて4次元までは分かる。
前回書いたようにこの世界が10次元とするならば、残りの6次元分はどこへいってしまったのか。
理論物理学では、僕らの目に見えないミクロの世界に6次元はひっそり存在しているらしい。それは、カラビ・ヤウ多様体と呼ばれ、6次元である。カラビさんとヤウさんが見つけたのでそう呼ばれている。一体どこの国の人なんだろう。今はそんなことはどうでもよい。
6次元と言われてもピントこない。3次元空間に住む僕らに6次元を想像しろといわれても無理だ。これは宇宙の「果て」を3次元空間としてしかイメージできないのと似ている。(宇宙の果てについてもいつかこのブログで触れてみたい)
(ちなみに、私はこの道のプロでもなんでもなく単なる宇宙や生命の神秘に魅せられた素人である。以下も科学的に何の根拠もない、ただのイメージである。ご了承願いたい。)
■マトリョーシカ構造
もし6次元を、3次元+3次元と言えるのであれば何となく分かる気がする。
こんな妄想をしてみた。
3次元空間の中にさらに3次元空間があると考えてみる。
例えるならば、入れ子構造、もしくはマトリョーシカ構造とも言うべきか。大きなマクロの3次元空間の中に、ものすごくミクロな3次元空間が同居しているイメージである。そのどちらからも他の一方は大きすぎたり小さすぎたりして互いを認識できないだろう。人間の大きさだと実際に動いている恒星と惑星を第三者的に眺めることはできないし、ミクロな原子の動きを直接見ることはできない。
■まとめ
振り返ってみて、超ひも理論の話である。超ひも理論には、2つの物理式、マクロを表す式とミクロを表す式、どちらもがきれいに収まっている。この事は宇宙の構造そのものを言い表しているのではないだろうか。
恒星の周りを周回する惑星と原子の構造(原子核の周りを回る電子)は得てして同一である。マクロの世界とミクロの世界に同じ構造が現われるのは偶然ではないといえる。もしかすると、ミクロな世界の中に僕らがいる宇宙があるとも考えられるのではないだろうか。
(おわり)