宇宙や生命について考えたことを書いてみる

宇宙や生命についてのエッセイです。事実に基づき書いているつもりですが、間違い、調査不足だったりすることもあるかと思います。また、筆者の妄想モードの場合は、予めそう書きますのでご了承ください。ゆるい感じで楽しんで頂ければ何よりです。

3つのブラックホールが衝突する!?

■3つのブラックホール
3重になっているブラックホールが発見された。
  ニュース記事はこちら↓
  http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140626004
そのうち2つは連星のように互いの周りを回っている。2つのブラックホールの距離は460光年で、15万年の周期で互いを回っているらしい。

 

■3つの星団
発見された時期は数年遡るが、3つの星団が一直線にならぶ巨大銀河「ヒミコ」がある。こちらは、日本人率いるチームがすばる望遠鏡を使って発見したということで、ヒミコと名づけたそうだ。
  記事はこちら↓
  http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020131125003

f:id:sohsan:20140628080126j:plain

3つの星団が合体して、これから大きな銀河を作ろうとしているところらしい。全体の大きさは5.5万年光年ということで、天の川銀河の半径程度に匹敵する。

 

■ヒミコは宇宙の初期の状態を表す
これのポイントは129億光年先であるというところで、宇宙は今のところ138億年前にビックバン(正確にはその前のインフレーション)から始まったとされており、宇宙が出来て8億年頃の状態を見ているというところだ。
これまでの研究では、宇宙の初期は塵やガスがあって、それらが徐々に集まってきて銀河が形成されてきた、とされており、宇宙の初期にこんな巨大な星団がいくつもあって、しかもそれらが合体するというのはこれまでの研究では考えられないらしい。

 

■銀河の形状
銀河の形状はいろいろあるが、ざっくり分けてしまうと、渦巻銀河、楕円銀河、不規則銀河に分けられる。
  詳しくはこちら↓
  http://www.gregorius.jp/presentation/page_72.html
  http://www.geocities.jp/milkyway_amanogawa/galaxy.htm
なぜ銀河の形状にさまざまなタイプがあるのかについては、諸説いろいろあり、まだはっきりしていない。
僕らの天の川銀河は、渦巻銀河である。お隣のアンドロメダ銀河も渦巻銀河である。ちなみに、天の川銀河とアンドロメダ銀河はお互いの重力で引き合っているため、徐々に近づいており、30億年後には衝突すると言われている。衝突したとしても星と星とが直接ぶつかることはほとんどなく、銀河の形状が互いの影響で変化すると言われている。今まさに銀河と銀河が衝突しているところも観測されている。
  詳しくはこちら↓
  http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/collision_of_galaxy.html

 

■まとめ
始めの3つのブラックホールの話に戻ると、この宇宙ではどうやらいろいろなものが衝突、合体をするのは一般的なことなのである、というところだ。宇宙全体としては拡がっているので、イメージとしては、風船自体は膨らんでいっているが、その中の粒子は攪拌され、互いにぶつかりあっている、といったところか。
宇宙の仕組みの解明は、理論と観測が互いに影響を及ぼしあって進められている。新しい理論が考えられ、それに合う事象を探す。または、新事実が観測され従来の理論では説明ができなくなり、新しい理論を考える。
今回の3重ブラックホールの観測により、どんな理論が出てくるのか楽しみである。ブラックホール衝突のシミュレーションによって何か新理論が出てくるかもしれない。銀河の形状や銀河形成の謎についての解明が進むことだろう。
(おわり)

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