宇宙や生命について考えたことを書いてみる

宇宙や生命についてのエッセイです。事実に基づき書いているつもりですが、間違い、調査不足だったりすることもあるかと思います。また、筆者の妄想モードの場合は、予めそう書きますのでご了承ください。ゆるい感じで楽しんで頂ければ何よりです。

重力について考えてみた(その3)

【前回のブログ(その1)はこちら】
http://sohsan.hatenablog.com/entry/2014/11/03/102324
・4つの力や重力を伝達する素粒子の話など

【前回のブログ(その2)はこちら】
http://sohsan.hatenablog.com/entry/2014/11/08/110835
重力波を検出する話など

■重力の「強さ」と「届く距離」
重力だけが他の3つの力と比較して極端に小さい。例えば、下敷きをこすって頭の上に持っていくとどうなるか?髪の毛は重力に逆らって上に立つ。静電気も電磁気力の1種である。重力は電磁気力と比較すると、話にならないほど小さい。地球ほどの大きさによる重力であっても下敷きが作る電磁気力にいとも簡単に負ける。
一方で、届く距離を見ていると、重力はどこまでも遠方まで届く。遠くの銀河で発生した重力波も地球まで届くのである。

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 図.基本相互作用(引用元:HiggsTan)
 とても分かりやすくかつイラスト入りのサイトはこちら(HiggsTan)↓
 http://higgstan.com/2012/06/02/37

■宇宙は膨張していることとの関係
ここで一つ疑問が湧いてくる。重力が無限遠まで届くのであれば、なぜ宇宙は膨張していると考えられているのか?そしてその速度は光よりも早いという。
重力が互いを引きつけあっているのであれば、むしろ収縮していくはずではないのか。実際、銀河系とアンドロメダ銀河はお互いに近づいており、何十億年か先には衝突すると考えられている。これは多分、宇宙スケールで云えば、銀河系とアンドロメダ銀河はご近所様なのだろう。例えるなら、小さな紙がたくさん入った風船が膨らんでいるとする。風船は全体として膨らんでいたとしても、その中にある紙と紙はかき混ぜられ互いにぶつかる。
宇宙そのものは光より早く膨張している。これは空間そのものが光より早い速度で拡がっているからだと考えられている。3次元空間では光の速度が最大であり、どんな物もこの速度を超えることはできない。これはあくまでも3次元空間での話である。宇宙全体を膨張させるエネルギーが物凄い勢いで宇宙全体の至る所に湧き出ていると考えれば辻褄が合う。具体的に云うと、何らかの素粒子が光より早い速度で湧き出ているとしたら。その素粒子によって空間は拡げられていると考えてもおかしくはないと思う。この素粒子はまだ発見されていないヒッグス粒子なのかもしれない。

(おわり)

(追記)ヒッグス粒子
・他の素粒子が空間を通り抜けるとき、ヒッグス粒子に当たることにより場を通り抜けにくくなるので、「重さ」が生まれると考えられている。

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