重力波観測時にガンマ線バーストも観測されていたことが判明!
ガンマ線バーストが重力波観測されたのとほぼ同時に観測されていたというニュースがあった。
観測したのは、フェルミ天文衛星。
ニュース記事はこちら↓
http://www-heaf.hepl.hiroshima-u.ac.jp/glast/160212/160213.html
ガンマ線バーストやフェルミについて色々書きたいところだが、今回言いたいことのポイントではないので割愛します。またの機会にでも。
今回の重力波の波形の解析から、重力波発生原因は、2つのブラックホールの合体だと言われている。そのブラックホール合体事象は13億年前に起きたということだ。
太陽の質量の29倍と36倍の2つのブラックホールが合体して大きな1つの62倍のブラックホールになった。差分の太陽質量の3倍分が、重力波やガンマ線含む電磁波等になって放出された。
驚くべきことは、観測波形の分析からこれらのことが分かるということだ。今回のLIGOでは観測施設は2ヶ所(ワシントン州とルイジアナ州)にあり、それらの比較により様々なことが分かるということだ。
さて、記事によると、ガンマ線バーストが届いたのは、重力波観測時刻から約0.4秒後だという。
この「0.4秒」にはどんな意味があるのだろう。
ガンマ線の方が遅く届いた理由として考えられることを思いつくままに上げてみる。
1.重力波が射出された0.4秒後にガンマ線バーストが射出された
まずは普通に考えればこれでしょう。しかし本当にこれだけだろうか。もう少し考えてみる。
2.ガンマ線は何らかの障害物に妨害された(重力波は妨害されなかった)
3.ガンマ線は遠回りしてきた
4.そもそもガンマ線の速度より、重力波の速度が速い
ここまで考えてふと気づくことに、そもそも0.4秒という差は絶対的な数値なのだろうかということである。
つまり、一歩踏み込んでさらに考えてみるとこんなことも考えられないか。
5.ガンマ線は重力波によって歪められた時空の中を進んできた
6.フェルミ天文衛星やその他のガンマ線観測施設の時空の歪みの影響
0.4秒の遅れの原因は1つでなく複数あることも考えられる。
先に届いた重力波により時空が歪められているとしたら、ガンマ線バーストを観測する望遠鏡や施設のある時空も歪められていることになる。観測時間の差である0.4秒も絶対的な数値ではなく相対的な数値だと考えられないか。
この辺りに、全ての力を統一する理論(超大統一理論や万物の理論と呼ばれている)を紐解くヒントがありそうな気がする。
(参考)
参考までに、全て(4つ)の力について書いた過去の記事はこちら↓