地球の生命の始まりについて考えてみる~宇宙・生命定番の疑問シリーズ~
宇宙や生命の定番の疑問の一つに次のものがある。
「地球上の生命はどうやって生まれたのか。」
数年前こんなニュースがあった。
2013年11月、何も無かった海面に海底火山の噴火により突如新しい島ができたというものでる。小笠原諸島で噴火が起こり溶岩流が噴出してそれが固まり島となったものが西之島新島である。
この島に生命はいるのか。
噴火でできた無人島には生命はいない。しかし、これは島ができて始めの頃の話である。生命のいなかった島にも時と共に草や木、動物や昆虫もいるようになる。これらの生命はどこからきたのか。実は島の周りから生命がやってくるのである。海流によって流れてきた流木や流木の中に産み付けられた昆虫の卵、風によって飛ばされてきた草木の種。鳥は自らの羽で飛んでくる。小笠原諸島に元々ある父島などの島々の生命もそうやって周りから流れ込んだ。
さてここで当初の疑問に戻る。
「地球上の生命はどうやって生まれたのか。」
小笠原諸島の話を宇宙規模に拡大して考えてみる。すると、地球の周りから生命(もしくは生命の種)がやってきたと考えられないだろうか。それがパンスペルミア説である。
地球の原始の海の中でアミノ酸ができたかもしれない。ただそれだけでは、アミノ酸をより高度な有機体へ進化させるのはかなり困難な気がする。地球上の生命は多種多様な種の広がりと急激な進化をしてきた。原始のアミノ酸に地球外からなんらかの形でやってきたDNAがアミノ酸と結びつき始めて生命になったのではないだろうか。
そのDNAは元々どこにあり、またどこからやってきたのか。
そんなことを考えながら夏の夜空を見上げるのもまた楽しいものである。