宇宙や生命について考えたことを書いてみる

宇宙や生命についてのエッセイです。事実に基づき書いているつもりですが、間違い、調査不足だったりすることもあるかと思います。また、筆者の妄想モードの場合は、予めそう書きますのでご了承ください。ゆるい感じで楽しんで頂ければ何よりです。

NASAが緊急発表。39光年先に地球に似た7つの惑星を発見!

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先日(2017年2月23日)、NASAが緊急発表しましたね。NASAは太陽系から39光年離れたところに地球に似た7つの惑星を見つけた。トラピスト-1(TRAPPIST-1)と名付けられている。

ニュースは例えばこちら

natgeo.nikkeibp.co.jp


本家NASAの発表はこちら

www.nasa.gov

 

www.nasa.gov


7つの惑星は地球に良く似ていて、そのうち3つはハビタブルゾーンにある。
過去にハビタブルゾーンについて書いたブログはこちら

sohsan.hatenablog.com
ハビタブルゾーンにある惑星は、水が液体で存在している。つまり、海がある訳で、生命誕生の条件を満たす。
生命の痕跡が見つかった訳ではないが、その可能性は高くなった。

■トラピスト-1の「太陽」とは?
今回、話題になっているトラピスト-1は「赤色矮星」である。
僕らが見ている「太陽」と比べるとかなり様相が異なる。
まず、大きさについては太陽の1/10だ。このため、重力も小さいため、7つの惑星の公転軌道も小さくなる。7つの惑星の公転軌道は、太陽系の水星の軌道よりさらに内側にすっぽり入ってしまう。

トラピスト-1と太陽系を比較した図はこちら

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(引用元)NASA/JPL-Caltech

赤色矮星が恒星全体のどれくらいの割合を占めているかが気になったので調べてみたところ、全体の7割も占めているとのこと。
しかも赤色矮星の寿命は長く、宇宙が始まってから寿命を迎えた赤色矮星はないらしい。

赤色矮星について詳しくはこちら(リンク先:Gigazine

gigazine.net
赤色矮星は恒星の主流といってもよい。赤色矮星に今回の発見のように地球に似た惑星がいくつもあるということになると、その惑星に衛星もあるわけで、海のある惑星・衛星は数え切れないほどあることになる。
地球外生命の発見の可能性がますます高まったわけで、今後が楽しみである。

■トラピスト-1の惑星群
トラピスト-1の7つの惑星は、赤色矮星のかなり近くを公転しているため、一番外側の惑星でも公転周期が20日程度である。そのため、地球と月の関係のように、惑星は常に同じ面を赤色矮星側に向けている。つまり、常に昼側と夜側の2面になっているようだ。しかしながら空気があれば、その対流等でうまく熱が循環している可能性もある。これからの大気の存在や成分の観測が待たれるところである。
また、惑星と恒星の距離が近いため、惑星から見る赤色矮星の大きさは、地球から見る太陽の6倍程度のサイズで見えるらしい。その色も夕焼けのような赤やオレンジ色に見える。

トラピスト-1のそれぞれの惑星にそれぞれに生命が誕生していたらと考えてみるとなんだか楽しそうである。惑星ごとに生命の進化過程が異なっているのかとか、知的生命がいるとするなら、同時期に存在しているのか、同時期ならばどんな交流をしているのか等想像は尽きない。

(リンク先)TRAPPIST-1(NASAサイト内)

exoplanets.nasa.gov
(おわり)