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宇宙や生命について考えたことを書いてみる

宇宙や生命についてのエッセイです。事実に基づき書いているつもりですが、間違い、調査不足だったりすることもあるかと思います。また、筆者の妄想モードの場合は、予めそう書きますのでご了承ください。ゆるい感じで楽しんで頂ければ何よりです。

将棋電王戦とは人類と人工知能の未来を示唆したイベントだったと思う

本記事の前に、将棋ソフトと人工知能について書いたこちらを読んで頂けると理解が深まるかと思います。
(過去のブログ)

人工知能について考えてみる(その1)※不定期ネタ - 宇宙や生命について考えたことを書いてみる

 

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  (写真引用元:朝日新聞デジタルWEBRONZAより)


■FinalのFinal
2015年4月11日、将棋電王戦Finalの最終局(第5局)が実施され、電王戦そのものの幕が閉じた。NHKニュースにも取り上げられていたので、ご存じの方も多いと思う。最終局は、ある意味衝撃的な結末で、なんと開始1時間足らずで終了した。結果そのものを書きたいわけではないので、ここでは割愛する。

■将棋ソフトの強さと弱さ両方を垣間見た
特に注目したのは、人間側(棋士)が勝った(コンピュータ側が負けた)局だ。電王戦Finalにおいては、人間側勝利が3局ある。そのうちの2局は、ある意味、力で勝ったというより、相手の弱点を突いて勝ったという感じだ。

■人類と人工知能の未来
かなり仮定の話だが、遠い将来、人工知能が人間社会のあらゆるところに入り込んでいたとする。もし仮にこれらの人工知能が自らの学習によって人間と敵対し始めたらどうしたらよいのか。そんなのは映画の中の話であって、現実はそうはならないよ、という声が聞こえてきそうだが、まあ、あくまでもそうなったらの話である。
人工知能は、機械学習やDeep learningといった手法によって自ら学んでいくことができる。つまり、学習の仕方をプログラミングしてやることによって、人工知能自体が自ら学んでいくのである。そして、さらに学習を重ねますますパワーアップしていく。つまり、始めは人類にとって役に立つシミュレーションを任せていたのが、そのうち、ネットを通し、人工知能同士が知識を共有し合い、いつかは人工知能にとって都合のよいシミュレーションを始めるかもしれない。その時、人工知能にとって、人間は単なる足枷でしかないかもしれない。人類は不要と結論づけるやもしれない。

人工知能と戦うことになったら
人工知能が人間の能力を凌駕し、かつ人間と敵対(または人間を制御しようと)している状況になったら、当然ながら、人類側は、なんとかしてこの状況を打開しようとするだろう。この時、今回の電王戦の顛末が参考になる。
人間側が勝利した電王戦Finalの第2局、第5局が参考になる。どちらの局も人間がコンピュータ側の弱点を突いて勝利した。具体的には、第2局では、角不成の王手をコンピュータ側が認識せず、王手放置によりコンピュータ側反則負けとなった。また、第5局では、コンピュータ側が打った角を人間側が生け捕りにできる手順があった。この手順はかなり長手順のためコンピュータ側はそれに気づかず角を打ってしまうそうだ。
ここに人類側がコンピュータ側を出し抜くヒントがあるように思う。コンピュータ側の思考(シミュレーションプロセス)を詳細に分析すれば、コンピュータ側の検討漏れ部分を見つけることができる可能性がある。そこがコンピュータ側の弱点となるため、そこをピンポイントで突いて勝とうという作戦だ。

■人類側の長所、集合知
もう一点触れておきたいことがある。第5局の角生け捕り作戦がどうやって発見され、広まってきたか、ということである。実は真相は藪の中である。始めに発見したのは、アマチュア棋士ともプロ棋士とも云われている。ここでは、そこは議論ポイントではないので割愛する。とにかく、この作戦をネット将棋で誰かがやってみて、それを観戦していた人たちが、自分も試し、徐々に広まった。そして、あるチャレンジ企画(最強コンピュータソフトに勝ったら100万円企画。アマチュアだけが参加できる)によって、ある方が実際にこの作戦で勝利し、みごと100万円をゲットしたのである。このことによりさらに認知度がアップしたわけである。
ここにも、大きなヒントがある。人類側は、ある特定の人の発見を、またたく間に伝播させ、さらなる付加価値をつけ洗練させていくことができるということだ。まさに人類全体の集合知と云ってもよいだろう。この集合知によって、人類はいくらでも強くなるための武器を持つことになる。

■電王戦閉幕にあたり
4年間に渡って続いた電王戦。そして人工知能ついて考えるきっかけを与えてくれた今年の電王戦Final。最後にありがとう、そしてまたいつか会える日まで。。

(おわり)

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